2025/10/25 15:34
2025年のクリスマス限定アクセサリーの
ふわりと舞うような白いアナベルの羽シリーズ。

羽のように真っ白に
そう思って何度も試行錯誤した末に
出来上がった真っ白なアナベルの花材。
白はまっさらな気持ちで
何かをスタートさせるのにふさわしい色。
そして、実はこの羽シリーズは、いつもの
4枚の花びらをきっちりと並べたり
3枚の花びらをきれいにすずらんのように
形作る既存商品の
“整った美しさをもつアナベルアクセサリー”
とは少し違います。
花びらをきっちり並べた既存作品とは異なり
今回は自然の形そのものを活かし
まるで羽ばたく瞬間を
切り取ったようなフォルムを
大切にしました。
なぜここまで
“白さ”と“形”にこだわったのか。
その背景には
「クリスマス限定だからこそ、
特別な意味を持つアナベルにしたい」
という想いがありました。
ここからは、この白い羽が生まれるまでの
試行錯誤と、
形に込めた願いについて綴ります。
白へのこだわり —
まっさらな始まりを宿す色
アナベルは、初夏になると
やわらかな白を帯びた花を咲かせます。

(初夏に自宅で咲いたアナベル)
でも、ドライフラワーにすると
ほんのり黄みがかったり、
淡く緑が残ったりして、
あの“透き通るような白”にはなりません。
プリザーブド加工にしても
純白にすることはほとんど不可能でした。
世間一般のアナベルのイメージは
「まっ白な花」。
けれど、実際に自然の風合いのままで
その白を花材として再現するのは
とても難しい。
一度は諦めたものの
「どうしても、あの白を作りたい」
そう思って、試す、失敗する、また試す
ほかの新作制作と並行しながら、
きれいにできるまでに1年以上かかりました。
途中、花が溶けてしまったり
くしゃくしゃなティッシュ
のようになってしまったり
何度も失敗を繰り返しましたが、

(試行錯誤の際、
くしゃくしゃなティッシュみたいに
なってしまったアナベル。
何度もこんな風に失敗しました。)
あるとき「これだ!」と思える
真っ白なアナベルができあがった時は
思わずガッツポーズ!!
胸の奥がすっと澄むのを感じました。

(理想のアナベルのドライフラワー。真っ白で花びらの縮みもないです。)
私にとって白は、
まっさらな気持ちで新しいスタートを切る色
だからこそ、この白を
“ちゃんと美しい白”で届けたかったんです。
形へのこだわり —
整える美しさから、自然がつくる美しさへ
既存のアナベル作品では
4枚の花びらを絵のように均等に並べたり
3枚をすずらんの鈴のように整えたり
規則的で可憐な美しさを
大切にしてきました。
でも、実は今回の羽シリーズは、
その考え方から一度離れています。
アナベルを白くし、特殊な液で整え、
乾燥させるとアナベルは
毎回ちがう表情を見せてくれます。
少し反ったり、ゆるやかにねじれたり、
重なり合ったり、その偶然の線の連なりが、
羽の気配を生みました。
きれいに「整える」美しさも好きですが
次の段階では、自然な風合いや生命感
を残したいと思いました。
“整っていないからこそ出る動き”には
どこか力強さも感じます。

「白 × 羽の形」—
このシリーズが特別である理由
白に宿したのは、まっさらなスタート
羽の形に込めたのは、自由と羽ばたきの気配
その二つが重なったとき、生まれた羽シリーズ。

既存のアナベル作品が
「整った花の美しさ」なら
今回の羽シリーズは、
「自然がつくる“生きた線”の美しさ」
です。
大人になってからきっと誰もが忘れている
「何かをしたい」
「何か新しい一歩を踏み出す」
「変わりたい」
そういう時、心の中から沸き起こる
自然な感情を大切にして
心のままに羽ばたいて欲しい。
自然の形の風合いを残した力強い形
真っ白な白色だからこそ
クリスマス限定という節目に
ふさわしい“限定アクセサリー”として
お届けしたいと考えました。
真ん中に宿す羽 —
360度どこから見ても美しい理由
羽シリーズのピアス・イヤリングでは
トップの下、
ちょうど真ん中に付けたアナベルは
まるで飛び立つ鳥をイメージして作りました。

(真ん中のアナベル、飛び立つ羽をイメージしました。)
前からだけでなく、横から、
後ろから見ても美しいように
角度を何度も何度も鏡の前で確認し、
その後ろ側に水晶を添えました。
ふと振り向いたとき、
光が当たったとき、
どの方向から視線を受けても、
さりげなく輝く
360度の美しさは、身に着けた人が
どこから見られても美しくいられるよう
角度を調節しました。



私にとって、私のアクセサリーを
手に取って下さるお客様は
お客様ご自身がいつでもどこでも主役です。
誰もがご自身の美しさを
咲かせてほしいと思っています。
360度どこから見ても美しいというは
私からお客様へのお手伝いの一つです。
さらに、水晶には“浄化”“調和”
という意味があります。
白い羽が持つ“始まりの清らかさ”に
水のように澄んだ調和のエネルギーを重ねて
身に着ける方の一歩を、静かに支えられたらと思っています。
つけ心地とコーデのこと
ピアス・イヤリングは軽やかに揺れ
冬の光を受けて静かにきらめきます。
大ぶりでも、ラインが繊細だから上品です。
羽が主役になる日には、
ネックレスは控えめに
逆に、日常使いにはステーションの
水晶ネックレスだけで凛とした胸元に
白ニットには可愛らしく
黒タートルには光のラインが
浮かび上がるように
特別な席にも、ふだんの私にも
“すっと馴染んで華やかにして”
そんな距離感を目指してお作りしました。

一度きりの形
先ほども書いたように
この白にたどり着くまで、
たくさん失敗しました。
溶けてしまった花、しわしわになった花。
その失敗からやっと出来上がった
優等生に見える真っ白なアナベルでさえ
どれとして同じ形はありません。
でも、それは“ムラ”ではなくて、
生きた素材の証です。
自然の美しさは同じものはなく
お届けするのは、
あなたのために選び抜かれたお花です。
ぜひあなただけの美しさを
アクセサリーと共に咲かせてくださいね。
最後に
白を目指して、形に耳を澄まして
一年以上かけて生まれた“白い羽”です。
あなたの大切な節目に寄り添えたなら、
とても幸せです。

ご紹介した2025年クリスマス限定アクセサリー
羽シリーズのセットはこちら
セットだけではなく単品販売もございます。
ぜひ一年間頑張ってこられたご自分へのご褒美に
楽しんでショップ見て頂けたら嬉しいです。
